“あかまる牛肉店が綴る、お肉にまつわるはなし”

鳥取和牛の結果は?2022年和牛オリンピック鹿児島大会に鳥飼畜産が出場

5年に1度の和牛オリンピック、2022年第12回 全国和牛能力共進会 鹿児島大会が10月に開催

あかまる牛肉店並びに県内の和牛の関係者が熱く注目している、和牛オリンピックがいよいよ開催されます。

和牛オリンピック全国和牛共進会鳥取和牛歴代1位2017

2017年和牛オリンピック宮崎大会での鳥取和牛出場の様子

和牛オリンピックこと「全国和牛能力共進会」ってなんだったかな…ということでおさらいします。

全国和牛能力共進会とは
「全国和牛能力共進会」は、全国の優秀な和牛を一堂に集めて、改良の成果やその優秀性を競う大会です。審査は、種牛(雄牛・雌牛)の姿・形の体型の良さなど、改良の成果を月齢別に審査する「種牛の部」と、肉質を審査する「肉牛の部」があります。全国の和牛関係者にとって、この大会で優秀な成績を収めることは、和牛ブランド力の向上につながることから、最も重要な大会となっています。

第12回 全国和牛能力共進会鹿児島大会公式HP全国和牛能力共進会とはより引用・抜粋

鳥取和牛は前回の2017年大会で肉質部門にて日本一を獲得しました。

枝肉の状態で脂肪の入り具合、ロース芯の大きさなどの肉質を審査するのが「肉牛の部」です。

ここで有名な 白鵬85の3(はくほう85の3)を父にもつ和牛が出品され全国1位を獲得しました。

鳥取和牛肉質日本一」の根拠はここにあります。

和牛オリンピックの歴代1位は鹿児島黒牛、2回連続総合優勝の宮崎牛などがります。

年々質が上がってくる多数の競合の中で鳥取和牛がどういった結果を出すのか注目されています。

 

 

鳥飼畜産の牛が、2022年和牛オリンピック鹿児島大会の「肉牛の部」出品牛に選出

あかまる牛肉店鳥飼社長

あかまる牛肉店 社長 鳥飼がご紹介!

私の実家の鳥飼畜産が出場するのは、

前回大会で肉質日本一を獲ったいわゆる「花の6区」種牛・肉牛部門ではなく、新設された「脂肪の質評価群」第7区での出場です。

鳥取和牛鳥飼畜産脂肪の質オレイングリコーゲン和牛オリンピック2022鹿児島大会

脂肪の質評価群とは、オレイン55の基準となるオレイン酸などの脂肪の質を評価する種目になります。

今回の大会で新しく設けられた基準となります。霜降りだけでなく、脂肪の質や旨味につながる箇所を評価していこうという動きに合わせて設けられたものです。

<鳥飼畜産についてはこちら>

鳥飼畜産鳥取和牛畜産農家

鳥飼畜産の皆さん

花の第6区に出品する牛は、同じ血統で今回は元花江という牛で挑みます。前回は白鵬85の3で肉牛の部で全国1位を取り、その名が全国に知れ渡りました。今回の元花江の霜降りは白鵬85の3を上回るとされています。

鳥飼畜産から選ばれた牛は、今回の大会から新設された第7区「脂肪の質」の代表の一頭です。

この第7区では風味や口溶けに影響するとされる「脂肪の質」を重視します。

というのも、「霜降り至上主義」は世界的に見ても減少傾向にあり、健康志向の観点から赤身肉が好まれる傾向に変化してきています。

「霜降りが多ければ良いお肉だ」という観念が変わりつつあります。

食味へのニーズが多様化していて、消費者市場の変化に対応する必要があります。新しい角度で改良を進める必要があるため、「脂肪の質」が評価される第7区が新設されました。

和牛独特の風味を作り出したり、口溶けに関係するオレイン酸などがどれだけ含まれているか等が評価基準となるようです。

鳥飼畜産さんにインタビュー

さてその時代の変化を組み込んで新設された第7区に挑む、鳥飼畜産の鳥飼雄太郎さんにお話を伺いました。

雄太郎さんと代表牛の関鳥白鵬

-鳥取県代表に選ばれたときはどんなお気持ちでしたか?「正直びっくりしたが、選んでもらったからにはよりいっそう頑張ろうという気持ちが強くなりました」

 

-代表牛に選ばれた牛について教えてください

「代表牛として選ばれた牛は白鵬85-3の血統の「関鳥白鵬」という、月齢23か月の去勢牛です。

 

-育てるうえで大変だったのは?

「今年の暑さもあって餌を食べてくれなかった時もあり、心配でしたが、ちゃんと食べてくれるようになったので良かったです。」

 

-和牛オリンピックに向けて意気込みをお願いします

「和牛オリンピックに向けて、やはり緊張感はありますが、その緊張感が、牛にも伝わってしまうとストレスとなってしまいます。なので、普段通り過ごすことを重視しています。また、全国的にどこもレベルが高く仕上がっていると聞いているので一筋縄ではいかないと思っています。」

 

-最後に鳥飼畜産の目標を教えてください。

「鳥飼畜産の今後の将来の方向性ももちろん考えていますが、円安の影響によって全国の家畜農家が直面している困難があります。輸入している餌の一部は、2年前に比べて3〜4割高くなっている等、目の前にある状況をしっかり乗り切ることが現段階での課題です。」

変に頑張りすぎたりして、牛に緊張感が伝わらないように、「やるべきことをするだけ」といった冷静で淡々とした姿勢が印象的でした。

気持ちよくブラッシングされている「関鳥白鵬」が、雄太郎さんにじゃれるように角を摺り寄せていました。23ヶ月間大事に大事に育てられてきたことが伺える瞬間でした。

 

全国各地の和牛のレベルが高く、他県も良い状態で出品していると聞いています。

鳥取県でも、それぞれの選抜農家にJAなどが出向き、アイミート(エコーでロースの霜降りやロース芯面積などを調べる)を繰り返して、県内トップの出品牛を決定しました。

全共は5年に1回で、今年は10月に鹿児島で開催されます。

鳥取和牛連覇なるか!というところで、責任は重大ですね。

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