“あかまる牛肉店が綴る、お肉にまつわるはなし”

1頭855万の鳥取和牛の産子(うぶこ)について「ポツンと一軒家」鳥取和牛の取材を受けました。

あかまる通信

朝日放送テレビ制作「ポツンと一軒家」、鳥取和牛の取材を受けました。

ポツンと一軒家とは?

「ポツンと一軒家」は朝日放送、テレビ朝日系列で見ることができます。(山陰はTSKで見られます。)

 

「日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家。そこには、どんな人物が、どんな理由で暮らしているのか。」

そんな疑問を調査していく番組「ポツンと一軒家」の事前取材にお答えしました。

1頭855万の鳥取和牛の産子(うぶこ)についてお話しました。

あかまる牛肉店の鳥飼です。
制作会社から連絡をいただいたのは、弊社のブログ記事「日本一の鳥取和牛『白鵬85の3』の産子が1頭855万円で競り落とされました」を読まれて、その詳しいところが聞きたいとのお話でした。

855万円で取引されたのは「みどりの子」という牛でした。

855万円になったのはなぜなのか?

取材者の疑問

  • Q.なぜ855万円もの高値が付いたの?
  • Q.みどりの子ってどんな牛?
  • Q.鳥取和牛って?

これらの質問に答える中で、逆に質問を投げかけていました。

投げかけた質問

  • A.みどりの子はオスでしょうか?メスでしょうか?
  • B.お肉として販売される1頭の価格はいくらくらいでしょうか?
  • C.牛は生涯のうちに何頭の子牛を生むでしょうか?

この回答を紐解いていくと、855万円のなぜ?がなんとなく理解できます。

Aの答えは、メスです。

みどりの子については、肉牛として育てるのでなく、繁殖用の母牛として育てられることが予想されます。

Bの答えは、1頭当たり100~150万円です。

肉牛1頭の価格は、「肉質(単価)×重量」で決まります。
最近、弊社で購買した鳥飼畜産の肉牛は、A5-BMS12という最高A5ランクの中のさらに一番上の評価が付きました。
相場的には今の時季がすこし落ち着いているので、単価は2700円でした。これに重量をかけますので、450㎏であれば121万5000円、500㎏であれば135万円となります。

Cの答えは、5~10頭です。

牛は、人間と同じ10か月と10日で子供を産みます。1年に1産のペースです。
優良な母牛は生涯のうちに10頭以上の子を産みます。
子牛は、オスができれば去勢して肉牛に、メスができれば肉牛としても、繁殖用の母牛として残すこともできます。

A~Cの答えによって、「みどりの子」は母牛として優良な血統であるために、その子孫も高値で取引される可能性が高く、また順調に出産をしてくれたら十分に元が取れるということから、855万円という価格を払ってでも欲しいと思う農家さんがおられるという結論となります。

ちなみに、超優秀なお母さんであった「みどり」は、鳥取県琴浦町の農家さんで生まれました。

その農家さんはある理由で、突然、牛を飼うことができなくなってしまいました。みどりの他にも優秀な牛をたくさん生み出してきた農家さんは、同業者からとても尊敬される存在でした。私の実家・鳥飼畜産もつながりがあり、「みどり」の姉妹の1頭を引き取らせていただくなど、たいへんお世話になりました。

※みどりについては鳥取県県政だよりでも紹介されています。

というわけで、鳥取の子牛市場で過去最高額で取引された牛について、前回の記事をすこし深堀って書いてみました。

わたしたち、あかまる牛肉店は、鳥取和牛の価値をしっかりお伝えすることも役割の一つと考えています。
このようなご質問があれば、われわれの分かる範囲でお答えできればと思っています。

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